日本の既存住宅の1/3以上が無断熱の家!?

最近やっと朝晩が涼しくなって来ました。
秋は、春と並んで絶好のリフォームの季節となります。
特に、寒い冬に向けて断熱リフォームをするタイミングになります。
国土交通省の調べ(H24年)では、日本の既存住宅の37%が無断熱の家だそうです。
省エネや健康面での観点からも、是非断熱性(省エネ)の高い家にリフォームする事をおすすめします。

国土交通省資料より(H24年)


昨年10月に宣言した「2050年カーボンニュートラル宣言」を受けて既存住宅の断熱リフォームに関しても、補助金などが拡充されました。
特に、フルリフォーム(リノベーション)に関しては、複数の助成金がもらえる事になっています。

省エネ面で言うと、一般住宅と高断熱住宅の光熱費をシュミレーションしたところ、年間の光熱費が高断熱住宅仕様にリフォームする事で10万円以上安くなった事例もあります。



健康面で言うと、断熱と健康には関係性が深く、家庭内でのヒートショックによる死者が、交通事故の約6倍以上になっているデータがあります。

断熱(省エネ)リフォームのコツとしては、第一に窓(開口部)の断熱性を高める(サッシやり替えや断熱ガラスへの交換や内窓施工など)を行うほうが良いです。
次に、断熱材の施工をする順番です。
一度に両方するほうが良いですが、出来ない場合には、その順番にして下さい。
(特殊な場合のを除く)
断熱工事も、外張りや内張り断熱のように連続した断熱層を作るほうが効率が良いと言われています。また、断熱材も劣化の激しいものや内部結露等に弱く断熱性能が著しく落ちるものなどもありますので、注意が必要です。内部結露を防ぐ意味でも室内側の気密シートなども考慮するほうが良いと思います。